④ 人間関係で引き寄せる
〇 嫌いな人の存在にさえ意味がある
知らない人の幸せを祈ってみて、変化や効果を最も感じやすいのは、実は人間関係です。
苦手な人さえも、皆んなの範疇に入れることができたら、
貴方にとっての皆んなは、ほぼ完璧な状態になります。
心理学者アドラーは言いました。
あなたがどれほど相手に尽くし、「認めてほしい」「感謝」と求めても、どう感じるかは、相手の課題。
こちらからは、コントロールできません。
つまり、知っている人より、知らない人の方が何故簡単なのかというと、
利害関係に縛られずに、課題の分離 ができるからです。
〇 ネガテイブな人間関係は、ポジティブなギフト
ネガテイブな感情の裏側には、必ず愛があります。
〇 嫉妬や怒りの感情も、祈りに変えられる。
嫉妬も怒りも、「あの人は良いのに、私はダメ。」「自分は正しいけど、あの人は間違っている。」という
調和とは、かけ離れた、考え方の典型です。
☆ 嫉妬はモチベーションに転換する。
嫉妬を感じるのは、その相手と同じような素質を、貴方が既に持っているからです。
無理に消すより、「羨ましい」「自分もそうなりたい」という方向に、
エネルギーを切り替えれば、貴方の強いモチベーションに転換できます。
「私もあの人みたいに成功したい」「私も旅行に行きたい」と思えたら、
自分も相手も悪者にならなくて済みます。
☆ 怒りを観察すると、自分の理想が明確に
自分は「これが普通」だと思っている。ところが現実はそうじゃない。このギャップが、怒りになるのです。
ということは、「これが普通」という自分の思い込みに気づけば、怒りはさっぱりなくなります。
「何故私は、あの人にこうあって欲しいと思っているのか」と、自分の理想がはっきり見えたら、
期待と現実のギャップを埋めてくれるのを待つのではなく、
自分の力で理想を叶える為には、何をしたら良いのか❓ 考えてみましょう。
〇 エネルギー状態が変われば、過去も変わる
私にとっては、父親がネガテイブな存在でした。
でもあるとき、「ABC理論」という心理学の考え方を知って、
父への思いをガラリと変えることができました。
☆ 大好きと言えなくても、相手の幸せは祈れる
ABC理論 とは、
A 【activating event】 = ある出来事を、
B 【 belief 】 = どのような信念で受け取るかによって、
Ⅽ 【 consequence 】 = 結果が変わってくる。 ・・・・・という考え方です。
例 〇 昔の私
À 父が、何かを言っていた。
B 「父が怒っている」と解釈し、
Ⅽ 私は「怖い」という結果に至った。
〇 現在の私
À 父が、何かを言っていた。
B 私が「父は怒っていたのではなく、何か一生懸命教えてくれていたんだ。」と受け止める。
Ⅽ 「父は真剣だったからこそ、強い口調だったんだ。」
という結果に辿り着き、父の愛が見えてきます。
そして怖い父は、愛に溢れた不器用な父になりました。
これにより私自身、父への恨みはゼロになりました。
「大好きか❓」と聞かれると言葉に詰まりますが、「お互いに幸せに生きていけたらいいね。」と、
父の幸せを祈れる位には、なりました。
このように自分の信念が変われば、辛い過去は愛のある過去に変わります。
ネガテイブの裏側には必ず愛が隠れています。あなたの本心からの理想や期待も隠れています。
〇 嫌いな人、許せない人にも「ありがとう」
「まだ、苦手な人の幸せを祈るのは難しい・・・・」という場合は、
決して焦らず、知らない人の幸せを願い続けましょう。
☆ 「あの人が悪い」では楽になれない
被害者意識とは、
「悪いのはあの人。かわいそうなのは私」「あの人が変わらなければ私は可哀想なまま」という考え方。
原因は外側にあるという発想です。
でも本当は逆なのです。
あなたの思い込みさえ書き換えられれば、過去も未来も何もかもが変化します。
無意識の内に「私は可哀想」と思ってしまうのは、
自分を守る為です。自分を変えたくないからです。
この先も・・・「あの人が悪い」と思い続け、今の状態に留まるのか❓
そうではなく、「課題をありがとう」「気づきをありがとう」という姿勢に変えるのか❓
どちらを選ぶかは、貴方が自分で決められます。
それなら、本当の意味で自分を楽にできる方、自分にとって理想的な方を選ぶのがいいですよね。
あなたがその人を嫌っていればいるほど、相手は、貴方にとっての真のキーパーソンなのです。
( それだけ強烈なメッセージを伝えてくれる人です。 )
☆ 誰の中にも愛はある
どんな極悪人も、生まれた時は赤ちゃんでした。
人は元来ピュアで、存在自体が尊いものです。
街で知らない人を見て、「この人も赤ちゃんだったんだなあ」と思うと、
愛を見つけるのが格段に簡単になりました。
ニュースで凶悪犯が映し出された時も、
「この人も昔は赤ちゃんで、善悪の判断もなく、周りからの影響で道を踏み外したのだろう。
でもこの人の中にも必ず愛があるに違いない。」と思える自分がいます。
☆ 生まれてきたのは愛を学ぶため
あの世には、何も持っていけないし、誰も連れていけない。
ならば、(嫉妬も怒りも、今のうちに手放してしまって)
この人生で出会う全ての人達、自分で出会うと決めてきたのかもしれない人達の事を、
もっと愛そうと思わずにいられません。
〇 「嫌いな人」の幸せを祈る WORK
1・嫌いな相手、苦手な相手の中に愛を探し、どんな愛を感じたか書いてみる。
難しい場合は、「理解できない部分もあるけれど、良い悪いではなく、自分とは違うだけ。
○○さんなりの考え方やり方で、社会に関わっていて、
何らかの良い影響をもたらしている。」 でもOK。
2・その人は自分の人生に必要な登場人物だと考えてみる。
どんな学びをくれたか、書いてみる。
(例: ○○さんの不機嫌な顔を見ただけで、ついネガティブな感情に囚われてしまうが、
他者の不機嫌には縛られたくない。目の前の人の態度がどうであれ、
自分はいつもご機嫌でありたいと、○○さんのお陰で気付けた。
3・愛が拡大するよう、その人の幸せを祈る。
(例: この人なりの満足のいく人生になりますように)
以上でございます。
次回は、ありがとうの言える幸せ その6
⑤ そして、理想の世界を引き寄せる について、お伝え致します。
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